当センターの回復期リハビリテーション病棟には、入院患者様のうち80%以上が、病気や交通外傷等により、脳卒中・脊髄損傷等、脳や神経系に障害を持たれた方が入院しています。脳・神経系へのリハビリテーションに積極的に取り組み、患者様の1日もはやい社会復帰・在宅復帰を支援しています。
※骨折等の運動器疾患の患者様についてもご入院可能です。
立ち上がりや歩行など、身体機能の変化を患者様と共有する目的で月に1度の頻度で三次元動作解析による動作分析を実施しています。日常的に行っている訓練の効果を検証するなど、入院から退院に至るまでの継時的な身体機能の変化を捉え患者様それぞれの運動機能に合わせたリハビリテーションを提案しています。
入院時の動作解析
入院2ヶ月目の動画解析
3次元動作解析装置(VICON)
1978年(昭和48年)の開設当初から障害者の自動車運転支援に携わっています。「自動車運転コースが敷地内にある」という全国的にも珍しい環境下で、さまざまな自動車運転評価をおこなえるのが特長です。自動車運転支援においては、脳損傷の状況をはじめ医学的な側面とともに、神経心理学検査やシミュレータ検査、隣接した自動車運転コースでの実車運転などの技能評価を実施しております。また日頃の生活状況や本人の理解・自己認識など総合的に判断し、主治医・担当作業療法士より運転再開に関する助言を本人・家族に行っております。
手でアクセル・ブレーキを操作する手動装置
敷地内に整備された自動車運転コース
敷地内に整備された自動車運転コース
ドライビングシミュレータによる運転評価
実際にお乗りいただく車両には普通乗用車と小型乗用車の2種類を用意しており、これまで運転されていた車に合わせて練習することができます。 ・普通乗用車…片手・片足だけでの運転のほか、両手だけでの運転(足を使わない)にも対応しています。 ・小型乗用車…片手・片足だけでの運転に対応しています。
自動車運転評価に使用する普通乗用車と小型乗用車にはドライブレコーダーを装備しており、教習後のふりかえりに活用しています。
嚥下造影検査(VF)や内視鏡検査(VE)による詳細な検査を行います。検査結果をふまえ、医師の指示のもと、電気刺激を用いた治療や、噛むまたは飲み込む訓練を進めていきます。
嚥下造影検査(VF)
神経筋電気刺激装置を用いた治療
管理栄養士・看護師・ST・OT・PT共同の栄養サポートチームの活動により、患者様個々の状態を「栄養管理」の視点から評価を行い、合併症の予防や栄養状態の改善を図り、日々のリハビリテーションに万全の体調で望めるよう支援しています。
9月の誕生食
栄養管理士による指導
病棟は日光が多く取り入れられる造りとなっております。天気の良い日には3Fリハビリ室から富士山が望めます。入浴は天然温泉を利用しており、リハビリで疲れた体を癒します。
受付・エントランス
病室
廊下
施設周囲には伊豆スカイラインまで続く遊歩道が整備されており、片道約1kmの距離があります。患者様や利用者様のウォーキングコースとなっております。
遊歩道
ウォーキングコース
立つ・歩くことが出来ない方を対象に、ロボットが筋肉の運動を補助することで動作練習が可能となります。
ロボットスーツ(HAL)
HAL腰タイプ
病気やけがによって立位や歩行が困難となった方に対して、膝や足の関節を安定させることや、正しい動きを引き出す目的で使用しています。当センターでは多数の装具を備品として揃えており、その人それぞれの運動機能に合わせ治療用装具として日々の訓練に活用しています。また退院後の生活でより安全性が求められる場合には、在宅用装具として装具を作成します。
治療用装具
ReoGo-J(上肢用ロボット型運動訓練装置)は、患者様の機能障害の程度に合わせて適切な可動域で安全な運動が行える機器です。自主訓練にも使用でき必要な運動量を確保できます。 効果としては特に肩、肘の動きを改善するという報告がされています。
上肢用ロボット型運動訓練装置
ReoGO-J
〒410-2507 静岡県伊豆市冷川1523-108
車をご利用の方
電車・バスをご利用の場合