中伊豆リハビリテーションセンターでは、敷地内に自動車運転コースを保有しており、病院内で運転評価できる全国的にも珍しい施設になっております。
加えて、自動車運転をすぐに再開できない方にはシニアカーや電動車いす、自転車などの練習を行えるためのコースも保有しており、傷病後に地域の移動が困難にならないよう地域の移動支援体制も整えています。
※自動車運転評価は運転を可能にすることを保証するものではありません。場合によっては、運転免許の返納をお勧めする場合もあることをご了承ください。
医師の指示により支援開始
問診・運転状況聴取
○発症、受傷前の運転状況について確認を行わせていただきます。
神経心理学的検査
反応速度検査
ドライビングシミュレータ
院内コース実車評価
自動車教習所評価
※2016年4月より、この流れで運用を開始
自動車運転再開は,脳卒中を中心とした障害を有する方の社会復帰に向けた移動手段の再獲得に重要です。加えて、社会資源の活用や、友人や家族との社会的つながりを維持し、質の高い生活を維持するために重要となる活動です。
当センターでは、自動車運転コースが敷地内にある全国的にも珍しい環境下で、さまざまな自動車運転評価・介入を実施しております。
実際にお乗りいただく車両には普通乗用車と小型乗用車の2種類を用意しており、
これまで運転されていた車に合わせて練習することができます。
中伊豆リハビリテーションセンターでは、傷病後の自動車運転再開のための評価環境が整っていますが、病気の影響ですぐに運転ができない人が半数程度います。そのため、地域の移動手段を、1つでも知っておくことは、運転中断後の活動性を維持するために非常に重要です。
運転中断後の大きな問題は、これまで運転ありきで行ってきた活動が継続できなくなること。今まで行ってきたことができなくなると活動量が減少する可能性があり、要介護認定のリスクが挙がるという報告もあります。(※1)
運転を中断したとしても、行きたいところに移動するためには、移動手段を確保することが必要です。地域での移動手段には、公共交通機関の利用、地域移動支援の利用など様々ありますが、シニアカーなどの小型モビリティー機器も、移動手段の一つになります。
一見簡単で便利なように見える小型モビリティー機器ですが、機器ごとの特性や道路の形状により注意する点が異なるために練習も必要です。
※1 Hirai et al, The risk of functional limitations after driving cessation among older Japanese adults: the JAGES cohort study. Journal of Epidemiology.
当センターでは令和6年度より、小型モビリティー機器の利用希望がある方を対象に練習できる環境を整えました。中伊豆リハビリテーションセンター近隣の都市の道路環境を参考に作成しており、本コースを利用して小型モビリティー機器の練習が可能になりました。
※2 本コースは2023年度トヨタ財団の研究助成を受けて整備しました。
段差体験 ①
段差体験 ②
線路体験
グレーチング体験
中伊豆リハビリテーションセンターでは、令和6年より専門職に向けた運転研修会を実施しております。運転や地域の移動支援に向けた座学だけでなく、ドライビングシミュレータ―や改造車体験,小型モビリティー体験など様々な体験が可能な体験型の研修会になっています。
詳しい情報は以下リンクよりお願いいたします。
https://nrc-driving2024.peatix.com/
中伊豆リハビリテーションセンターでは、
回復期リハビリテーション病棟(病院)と障害者支援施設「さわらび」の2施設で、
自動車運転評価を行っております。
脳血管疾患や頭部外傷などで入院されている方のうち,運転に対し不安がある方を対象に作業療法として行っております。
「さわらび」を利用されている方のうち、施設生活における約束事や時間が守れる(道路交通法を守り,慌てずに運転できる)方を対象に行っております。
〒410-2507 静岡県伊豆市冷川1523-108
車をご利用の方
電車・バスをご利用の場合